丸くなって寝ていませんか？
まだまだ寒い日が続きますが、寝るときの姿勢はどうなっていますか？寒くて丸まって寝ちゃう方もいると思います。ですが、寝ている間の姿勢によって、痛みなどが起こる場合があります。睡眠環境や姿勢は、どんな状態が理想的なのでしょうか？
目次
睡眠環境で昼間の身体が変わる？
睡眠は、日中の疲れをとったり、記憶を整理したり、体を修復する大事な時間です。ですが、全員が朝スッキリとした状態な人ばかりでなく、朝起きたときに体のどこかが痛い人や、疲れが残っている方もいます。その違いは何なのでしょうか？
睡眠の役割
睡眠の役割は、
・記憶の整理、定着
・体の成長（子供）
・細胞の修復
・脳の休息、メンテナンス
・免疫力の向上
・からだのゆがみを整える
・ストレスの緩和
などがあります。
『質のいい睡眠』という言葉をよく聞きますが、この質のいい状態の睡眠中に、上記のような役割を果たし、日中元気に活動出来たり、心身ともに健やかな状態を保てるのです。
睡眠の質が悪いとどうなる？
睡眠時間が短い、眠りが浅い、寝付きが悪い、夢ばかり見る、身体が痛いなどの自覚症状がある場合には、睡眠の質が悪くなっている可能性があります。それが続くと、自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが乱れたりするため、
・集中力がなくなる
・イライラする
・鬱状態になる
・太りやすくなる
・勉強や仕事のパフォーマンスが落ちる
・肌が荒れる
・病気に罹りやすくなる
・体の痛みや不調が出る
というようなことが起こりやすくなります。
体を丸めて寝るとどうなる？
体を丸めて寝ると、背骨が全体的に丸くなります。
正しい姿勢は、首と腰の部分の背骨が前弯（前にカーブ）していて、背中の部分が後弯（後ろにカーブ）しているS字カーブが保たれている状態です。寝ているときも、このS字カーブを保って寝ることで、神経の通りやホルモン分泌が正常に行われるので質のいい睡眠状態になるのですが、体を丸めるとそれができなくなります。
また、日中の行動はほぼすべて前で作業するため、猫背の姿勢になりがちなのですが、寝ているときも体を丸める姿勢を続けることで、ますます猫背の姿勢が定着してしまいます。
首も丸めてしまうことで、肩こりや首コリ、頭痛などが起こりやすくなったり、腰が丸くなることで腰痛や便秘、生理痛などにつながる場合があります。
質のいい睡眠とは？
では、健やかな体づくりのために大事な質のいい睡眠は、どんな睡眠環境なのでしょうか？
まずは、熟睡できるように寝る前の体の状態を整えましょう。
①寝る3時間前には食事を終わらせる
身体が消化を優先してしまうと、眠りが浅くなるため、食事の時間には気をつけましょう。
②湯船に浸かる
体を温める効果と、リラックス効果があるため、シャワーで済ませるよりも湯船に浸かりましょう。寒い今のじきには、3分間湯船に浸かるのを3回繰り返す、３・３・３入浴法もおすすめです。
③布団でスマホを見ない
寝る前１時間はスマホの使用を控えましょう。ブルーライトなどよって眠りが浅くなってしまいます。
次に、寝室の環境を整えましょう。
①室温や湿度を調整する
暑すぎる、寒すぎる、ジメジメする、乾燥しているなどの環境では寝付きが悪くなりがちです。季節によって調整しましょう。
②照明を見直す
明るい部屋では、メラトニンという睡眠ホルモンが分泌されなくなるため、眠りが浅くなってしまいます。真っ暗だと不安を感じるという方は、直接光源が目に入らないように場所と明るさを調節して、薄暗い明るさで寝てみましょう。
③寝具を見直す
正しい姿勢で寝るには、身体が沈み込みにくいような硬めの寝具がおすすめです。また、日中の体のゆがみをリセットするには、たくさん寝返りを打つことが望ましいため、寝返ねがえりできる十分なスペースも確保しましょう。硬めの寝具は、寝返りをしぜんに行うことができます。
枕も、首の形を作れるものがいいので、固めで、首がくる部分にカーブが付いているものがおすすめです。仰向けで寝たときに、顔が天井と並行・もしくは少しだけ顎が下がっている状態になるものがいいでしょう。
掛け布団や毛布は、熱や湿度がこもりすぎないものを季節によって調節しましょう。
他にも、朝日を浴びる、寝る前にストレッチする、アロマオイルなどでリラックスするなど、質のいい睡眠のためにできることを始めてみましょう。
質のいい睡眠で元気な毎日を！
いかがだったでしょうか？
丸まって寝ている人以外にも、寝起きに身体が痛い、スッキリしないなどを感じている方は、ぜひ睡眠について考えていただきたいと思います。睡眠は、元気で健康な体を作る大事な時間です。子供は健やかな成長に、大人はずっと健康でいるために、質のいい睡眠をとりましょう。
また、痛みや不調とも深く繋がっているので、より自分の体の状態にあわせて整えていきたいという方は、ぜひ一度サロンの方へお越しいただければと思います。